いたるところで開発が続いている。日本の高度経済成長を知らずに育った僕
にとって、このスピードは何よりも面白い。世界同時不況の中に在って、この中
国は文字通り中華となり咲き乱れている。
昨日より今日、今日より明日なのである。しかしもちろんあだ花もあり、もちろ
ん乗り遅れている人もいる。印象的だったのは中国中央電視台の本社ビルの
横。以前火事が起きた所で、そこはそのまま放置されていた。手が付けられな
いらしい。新しい建物と、そこに以前あって壊された建物のゴミとが一緒にある。
そういうところが多く、必ずしも綺麗になっているとは言い難い。
それでも北京は美味しい街だと思う。毎日何万人もの人が朝から外で飯を食
べる。基本は外で食べる人が多いらしい。そのため飲食店は軒並みお客で一
杯であり、いつも忙しそう。けれど店の入れ替えもこれまた速いそうだ。物販も
凄い。何万円もする魔法瓶が店頭で売られていたり、二万円以上する月餅など
もあり、それが売れて行く。もちろん一元、二元なんていう安いものもあり、これ
もバンバン売れている。これは先月買った腕時計です、これは今年買った車です。
誰よりも早く、新しいものを手に入れたい。そんな感覚が飛び交っている。
ここで商売をすれば、まず儲かるだろう。そんな気にさせる。ところが話はそう
簡単ではない。難しい問題も抱えている。中国人自体が今悩まされているらしい。
問題はニセモノである。今はもう何でも有ると云う。ケータイ電話から卵までニセモノ
がある。北京で始めての商売をしても二カ月もすればライバル店が現れ、原価を
下げ、あっという間に共倒れ、もしくは安く出来る方が残る。強烈である。まだまだ
安定にはほど遠い。しかしエネルギーはある。
今の日本が中国から本当に手に入れなければいけないのは、安い労働力でも何
でもなく、このエネルギーだろう。
恐らく中国は今日も変化している。開発が続く。僕は興奮しながら街を眺め、車
が増え過ぎで大渋滞となってる北京の道路の中、まだ存在を許されている三輪の
タクシーに乗り、いよいよ骨董城へ向かうことにした。
# by harakobijyutu | 2011-09-02 16:23






