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金毘羅参り


 あけましておめでとうございます。 本年も原古美術ともども骨董採遊記、よろしくお願い致します。

 今年は生れて初めて金毘羅山へ初詣に行きました。応挙や若冲などの襖絵を公開中とのことなのでそちらをメインでの初詣でしたが、さすがは金毘羅大権現。長い長い石段にはかなりの体力を削がれました。しかし、石段の両側にならんだお店や旅館を覗きながら歩いているとなかには桃山の備前が飾られているところなどもあり、江戸から現在に至るまで、多くの富や幸せを生んだところには違いないと感じさせられた。

 さて公開中の襖絵だが、さすがは応挙。個人的には虎よりも滝の絵が気に入ったのだが、それにしても床が冷たい。ホント霜焼になるんじゃないかと思うほどの冷たさである。
 若冲はやっぱり構図が印象的で面白い。けれど岸岱の方が僕は好きだなぁ、などと思いながら見ていると、中庭に一本の年老いた梅の木があった。これが無茶苦茶すごい。なんともいえない見事な形で、こんな梅がよくぞできたものだ、と思える一級品でした。
 あと宝物館なども巡り、ひさしぶりに値段を考えずに美術品を観ることができ、気持ちの良い時間を過ごした。

 皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?
 

by harakobijyutu | 2008-01-11 12:20