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板碑の美

 今年の一月、大阪の天神筋を歩いているとチラチラと古本屋さんが目に入って来た。フラッと中へ

入り出逢ったのが、鈴木道也:著「板碑の美」である。正直驚いたし、少し嬉しくもあった。まず、

板碑の本が市中にあるという事実。骨董や古美術というだけでも十分マニアックなのに、あえて板碑

である。いろいろな先人に感謝せねばなぁ、という気持ちにさせられた。

 と、同時に九州のお客さんの顔が浮かんできた。もう3年になるだろうか、一度だけ板碑を扱った

ことがあり、その板碑を買ってくださった方だ。私はその人の顔を思い出しながら、本の購入を決め

た。

 それからひと月余りが過ぎ、名古屋へ仕事の関係もあって行った折、少し観光をと大洲観音へ参っ

た。歴史は膨大に存在し、まだまだ知らないことの方が当然多い世の中、しかし大須観音の傍、万松

寺に信長の父、信秀の廟所があるとは全く知らなかったので本当に驚いた。早速写真に収め、家へ帰

ってから板碑の本を開いてみた。まさしく解説に書かれている通りで嬉しくなった。

下の写真が、信秀公の墓である。スタイルは宝篋印塔、形式は関西、隅飾りから見て時代は室町期、

彫られている種子はキリークで阿弥陀を意味する。

 うーん、これはただマニアックなだけでなく凄い本だと実感をした。いつの日かこの本に載ってい

る日本最大の板碑がある秩父へ行ってみたくなった。
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by harakobijyutu | 2011-03-04 16:04