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業者会 in 東京

11月、この月は日本中の多くの場所で業者交換会の大会が行われる。業者交換会とは業者のみが入ることを許されている、美術品のオークションのことで、全国規模のものから一地方のものまでと幅広く存在している。基本的には業者鑑札を所持していても一見では入ることは許されない。その会に出入りしている業者の紹介や、会からの案内状がない場合は無理なのである。まして、東京美術倶楽部や大阪美術倶楽部ともなると、入会には様々な条件が必要であり、そのため倶楽部にはいることを目標として商いに励んでいる若手も多いい。
私は幸いなことに先代から参加していた倶楽部へそのまま出入りができるため、このような苦労をせずに、大きな交換会へも参加させて頂いている。

今回私が取り上げたいのは、東京で開催される交換会の一つである。この会は歴史が古く、金石、古美術のみを扱う会であり、私は縁あって二年前に入会させて頂いた。その名を尚壷会と言う。骨董に興味の有る方なら、ご存知の方も多いと思われる、繭山竜泉堂や壷中居が中心を仕切る会で、私のような鑑賞陶器を扱うものにしてみては、おそらく日本一レベルの高い交換会である。以前、寛次郎作の名品を出品しようとされた業者さんがいたのですが、新作陶芸はご遠慮くださいと丁重に断られていた。それぐらい確固たる市場なのである。
私はここの大会が特に好きだ。普段は見ることも触ることも出来ないような品が並ぶからである。今回最も記憶に残ったのは、青白磁の鉢である。普段目にするものの数倍は美しい。まるで昨日窯から出てきた様な美しさと、状態の良さ。恥ずかしい話、私は新物かもしれないと思ったほどだ。しかし結果は私の想像よりもずっと高い値段で落札された。それも声を出したのは何処も鑑賞陶器では超一流の店ばかり。私は自分の未熟さも忘れ、只々興奮していた。
やはり骨董はピンを観てなければ、扱うことはおろか、判断することさえままならないのだと実感した。あの鉢は高台まで本当にスカッとしていて、宋の気品を纏った素晴らしい物であった。
当の私はというと、中々欲しいものが買えず、悪戦苦闘。それでもそこそこの絵高麗の梅瓶など少々を落札し、一路福山へと帰ったら。
早くこの会で対等に買い物ができるようになれたらと、そんな夢を見ています。
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by harakobijyutu | 2013-12-11 12:24