リニューアル

 全国1000万人の原古美術ファンの皆さま、お待たせしました!!!

HP、リニューアルオープンです!!!

 今回のリニューアルに関して、色々と協力して頂いた、全ての人に感謝いたします。

 今後は毎月商品を入れ替えたりと忙しく、HPを更新していきますので、チョクチョク覗いてやってください。
[PR]

# by harakobijyutu | 2010-08-28 15:52

2010年


 あけましておめでとうございます

 気がつけば2000年からもう10年、早いものです。しかし、傍らに鎮座する古染付、李朝の徳利などを眺めると、時間の持つ力などを感じたりもするものです。

 今年はどんな名品に出合えるのか、いまから楽しみです。
 願わくば皆様におかれましても、自分自身にとっても骨董のように味わいの増す一年でありますように。
[PR]

# by harakobijyutu | 2010-01-05 13:02

希望ある野

 今月に入って備前へ出かけた。ある人に備前についてのことをいろいろと教えて頂こう、という

ものである。

 店からは5点持って伺う。福山からは下道でも約2時間のものだ。少々は早めに着き、昼時とい

うこともあり少し時間を潰すべきかどうか迷った。なにせ私自身は初対面である。

 結局約束の1時より15分ほど早くお宅へお邪魔した。

「やあやあ、初めまして。どうぞ、上の茶室でお茶にしましょう。」

 彼は私が想像していたよりもずっと柔らかい感じの人で、挨拶もそこそこに彼の設けた茶室へと

案内をしてくれた。

 お茶を飲み自己紹介。お互いに思う最近の景気や、備前焼について話をし、車に積んでいる私が

店から持ってきた古備前を見ながら話をしよう、ということになり場所を自宅に移した。今回は私

が、一から古備前のことをお聞きしたいと無理をお願いしたにも関わらず、彼は本当に丁寧に教え

て下り、私としては、ああ、やっぱりと思うことよりも、初めて聞くことのほうが多く非常に勉強

になった。

江戸初期の茶碗や茶入れなど、実物を見ながらポイントを教えて頂き、大変にためになった。

店から持って行ったものも見て頂き、実際の感想を聞いた。私の当初の思いと大きくズレル物はな

く、自信もでてきた。

 そんな矢先、私が見て頂いた水指に刺激されたらしく、彼が

「これは滅多な人にはお見せしないんだけど、君になら」

と、そんなことを言いながら一つ奥から水指を持ってこられ、見せて頂いた。


 鳥肌がたった。

 まだ野にこのような名品があるのだ。このような大名品があるのだ。

「これはおそらく3本の指に入る水指ですよ。古備前ではね。」

 彼は眼を輝かせながらそう話し、私も莫迦みたいに覘きながら頷いた。

 今思うと、あの瞬間私と彼とは完全に古備前を通じて仲間になっていた。そんな気がする。

 その後も古備前、備前にまつわる話はつづき、私はすっかりお邪魔をしてしまった。

 本当に楽しい時間であった。

 帰りの車の中でも興奮は冷めず、何度か車を止めてはコーヒーを飲んだりした。あのような大名

品が美術館に収まらず、野に、市中にあるという現実。それは本当に希望である。
[PR]

# by harakobijyutu | 2009-11-15 16:50

仕事始め


 長い夏休みも終わり、昨日からお店を開けました。

 今回は山陰を中心に旅行し、大変有意義なものになりました。大山、蒜山、境港に三瓶山と、海や山へと出かけ、すっかり日に焼けてしまいました。
 肝心の骨董は少しづつですが面白いものをチョコチョコ入手しました。

 この秋ものんびりやっていくので、是非遊びに来てください。   
[PR]

# by harakobijyutu | 2009-08-27 12:14

七夕 二千九年

 
 七夕(しちせき、たなばた)は、日本、中国、台湾、ベトナム、大韓民国などにおける節供、節日の一つ。旧暦の7月7日の夜のことである。7日の夕方であることから7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになったともいう。元来、中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、元からあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた言葉である。
 中国・日本の七夕伝説では織姫星(織女星)として知られている。織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘であった。夏彦星(彦星、牽牛星)もまた働き者であり、天帝は二人の結婚を認めた。めでたく夫婦となったが夫婦生活が楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなった。このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離したが、年に1度、7月7日だけ天帝は会うことをゆるし、天の川にどこからかやってきたカササギが橋を架けてくれ会うことができた。

b0120022_16114079.jpg元禄古伊万里の沈香壷である。当店に来てからだけでも20年ほどになる。何度かお客さんの家へ嫁いだが、数年もすると戻ってくる、所謂『出戻り』の癖がある壺だ。          「何でこんなに良い壺が売れないかなぁ。」           私がよく思うことの一つだ。まず、黒であるという珍しさ。加えて陽刻であること。「こんな壺は滅多にない」、と私は先代の主人からよく聞かされていた。
 
 2009年、7月6日。
私はいつものように大阪のオークションへ出かけ、その日は下見に時間を使っていた。一番奥の部屋を覘いた時、久しぶりに鳥肌が立った。うちにある黒と全く同じ図柄、しかし全体が白で覆われた沈香壷が座っていたのだ。
b0120022_1630243.jpg
買おう!! 私は心に決め翌日を待った。
当日、いよいよその壺がセリ台に上がってきた。相変わらず私の緊張症は治りそうにない。それでも声を出し、他の業者に余り欲しがってはいないような素振りを見せつつ、値段を上げていく。
「原古美術!」
セリ台から声を告げられ、壺は私の所へ来た。
欲しいものが買えた時のうれしさと言うものは、本当に言葉にしがたいものだ。私はオークションが終わると、逸る気持ちを抑えきれず、タクシーに乗って新大阪へと家路へ向かった。
家に帰り早速並べてみるとこれがまた、壮観である。白黒のコントラストが良く、お互いがお互いを高め合っている。そんな気にさせられる。

日を開けて店に並べると、早速常連さんが覘きにきた。
「なんだいアレ、ペアなの?」
元来、沈香壷はペアであるが白黒は私も見たことがなかったので、少し自慢げに、
「いやーそうなんですよ。」
と笑って見せ、二人で壺を眺めることにした。
しばらくして常連のお客さんが、眺めている最中にこんなことを口にされた。
「しかし何年振りだろうか?二人(二つの壺)の再会は?」
個人的にこの手の会話が私は大好きだ。遠い過去を思い、今あるモノを愉しむ。骨董ならではの醍醐味であろう。
「どうでしょう、100年は経ってるでしょうね。」
私がそんなことを言っていると常連さんが、
「しかし啓君、チョット待てよ。たしかこれ昨日買ったって?」
僕は少し何事かと思いながら首を縦に振ると、
「てことは啓君、まだわかんないの?」
常連さんは少し僕の回転の鈍さがじれったいような感じで、
「七夕だよ、七夕。啓君。織姫と彦星だよ!!」

「あー!!」

なんだかうれしさも倍増するような、まるでその日を二つの壺は待っていたかのような出来事に、興奮が隠せず少し大きな声を出してしまいました。


二つを並べ眺めていると、本当に織姫と彦星がいるようで。
二人はもう買い手が付き、もうじき当店から移っていきます。私はこの二人が本当の織姫と彦星のようにまた離れたりせず、ずっと一緒に入れたらと願っています。
b0120022_1722634.jpg



 
[PR]

# by harakobijyutu | 2009-07-11 17:03